南極大陸に生息する6種のアザラシはすべて、「軽度懸念」に分類されているが、
絶滅危惧種には該当していない。南極オットセイもまた繁栄しており、
サウスジョージアでは毎年春に賑やかな繁殖を見せている。しかし、かつては
アザラシ狩りによって絶滅の危機に瀕していた歴史もある。
かつてアザラシ漁の対象であり、その個体数が減少した経緯がある。
現在、南極アザラシは様々な協定により保護されており、商業的な密猟から守られている。
ワシントン条約や南極アザラシ保護条約に基づき、アザラシの「殺害または捕獲」は
許可なく行えないようになっている。これにより、南極アザラシは
国際的な保護の対象となっている。
一方で、ウイルス学チームが南極域のゾウとオットセイの間で初めて
鳥インフルエンザ感染を確認した。H5N1ウイルスの伝播が懸念されており、
南極地域でアザラシの大量死が報告されている。これにより、
南極の生態系が脅かされる可能性が浮上している。鳥インフルエンザは
他の生物種に広がる可能性もあるが、現時点では特定の種に
影響を及ぼしていることが分かっている。南極の生態系における
ウイルスの影響が懸念される中、研究者は状況を注視し、
保護の必要性を強調している。
限りある星の一員としてアザラシの生態系を守る事が必要ではないだろうか。