JAL機長2名が飲酒隠蔽で3時間以上の遅延、過去にも同様の事件で行政処分
日本航空(JAL)は、国際線を運航する2人の機長(59歳と56歳)が、
運航前日に社内規定を大きく超える飲酒を行い、
その事実を隠蔽していたことを明らかにした。
この行為により、成田行きの便が3時間11分遅延した。
2人の機長は、運航前日の午後、メルボルンのレストランで
スパークリングワインとワインボトル3本を飲酒したと見られる。
この量は、JALが乗務前12時間以内の飲酒を禁止し、
アルコール摂取量をワインのハーフボトル1本(40グラム)以下に
定めている社内規定をはるかに超える。
1人の機長は、運航前の検査でアルコールが検出されると、
同社に報告しないで「体調不良」を理由にホテルの出発を遅らせた。
もう1人の機長も、複数の検査でアルコールが検出されたにもかかわらず、
「誤検知」と主張して飲酒の事実を隠した。2人とも、
運航前の最後の検査でアルコールが検出されなかったことを
確認してから搭乗し、運航に当たった。
JALは、この事態を運航後に把握し、本来は
欠航させるべきだったと認めた。同社は、過去にも
パイロットの飲酒問題で国土交通省から行政処分を受けており、
今年4月にも同様の事件が発生していた。このため、
パイロットと客室乗務員の滞在先での飲酒を
一時的に禁止し、10月にその措置を解除していたが、
今回の事件を受け、11月より再度の禁止措置を講じた。
この事件は、航空会社の安全管理体制に問題が
あることを浮き彫りにするものであると言えるだろう。
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