サーミハウス、トロムソで開館
高北ニュースによれば、トロムソのサーミハウス(サーミ・ヴィエス)が
正式に開館した。このハウスは、サーミの人々が集まり、
アイデンティティ、言語、文化を発展させるための安全な集会場所として
機能する。また、市内でサーミの遺産を展示する
公共の芸術・文化施設としても活用される。サーミハウスは
トロムソ市、トロムソ県、サーミ議会の協力によって設立された。
―2:―サーミハウスの開館は、サーミ文化の認識と
復活に向けた前向きな一歩であり、ノルウェー化政策による
歴史的な不正義への重要な対応を意味する。この政策は
サーミをノルウェー文化に同化させることを目的としており、
彼らの言語、伝統、アイデンティティが侵食された。
2023年に発表されたノルウェーの真実と和解委員会の
最終報告書では、これらの政策による被害を解決するための
具体的な行動の必要性が強調されている。サーミハウスは、
このプロセスへのノルウェーのコミットメントを示しており、
サーミの言語と文化を共有し、体験し、発展させるための
具体的なスペースを提供する。ただし、これは進歩の象徴で
あるだけでなく、広範な和解戦略の一部として、
インディジェナスコミュニティの権限を強化するための
さらなるステップが必要だ。この取り組みの成功には
持続的な支援と資源、真摯な政府と社会の
コミットメントが必要になってくる。
中国の研究者、スヴァールバル諸島の氷河サンプルを収集
人民日報オンラインは6月27日、中国の北極探検チームの研究者3人が
スヴァールバル諸島の氷河からサンプルを収集していると報じた。
このサンプルを使って、研究者たちは中国の黄河ステーション周辺の
氷河の後退速度と、これらの氷河が地球温暖化にどのように
相関するかを明らかにしようとしている。このデータは、
海面上昇と将来の気候パターンの予測の基礎となることを
目的としている。
―3:―この探検によって得られるデータは、海面上昇と
未来の気候影響を予測するために重要だが、この取り組みは
中国が北極のプレーヤーとしての地位を確立するための
一環でもある。科学的な研究は、国が地域で足場を固める手段となる。
研究所や探検に投資することで、中国は北極で強固なプレゼンスを築き、
北極ガバナンスに影響を与え、従来の北極国家の支配に挑戦し、
地政学的バランスをシフトさせる機会を提供している。
また、中国の北極研究は純粋な民間科学にとどまらず、
海洋観測ネットワークの構築や水中音響センサーの配備といった
軍事的な目的も含まれている。中国人民解放軍が科学的研究を利用して
北極に進出しているという警告もある。中国の氷河サンプリングは、
科学的な取り組みだけでなく、北極での影響力を獲得するための
戦略の一部と理解されるべきだ。
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