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妖精と自然
「庭の奥の妖精」という言葉は、夏の午後に
日光浴をしながら子供たちを忙しくさせるために、
妖精を探しに行くように勧める言い回しだ。
17世紀の写本には、妖精は庭や野生の場所にいて、
妖精の領域に侵入しないよう警告している。
19世紀の心霊主義者は、庭にノームの存在を
歓迎しようとした。1847年に、造園家で心霊主義者の
チャールズ・アイシャム卿は、自分の庭内でノームの
展示会を行った。
1960年代に、スコットランドのフィンドホーンで
神や妖精と交信する人々が庭園を造り上げた。彼らは
自然の精霊と協力して、大量の果物や野菜を収穫したのだ。
2014~2017年の「妖精国勢調査」では、妖精との
遭遇体験談が多数集められ、その多くが自然環境で
起こっていたことが確認された。
最近の研究では、植物が人間の高等動物と同程度の
知能を持っていることが示唆されている。植物の知性と
個人的に出会った研究者のモニカ・ガリアーノは、
「植物が話した」という本で、植物の精霊との
遭遇について反理性的に説明している。
1900年以来、毎年3種程度の種子を付ける植物が
絶滅していっている。
これは、生態系の崩壊につながるだけでなく、
さまざまな植物種に表れる人間以外の知性の
多様性にも脅威を与えるものだ。
人間と自然との適切な関係を再び考えると、
生物多様性の保全や環境保護に役立つ可能性が
あると言えるかもしれない。
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