クロアチアの現職大統領ゾラン・ミラノビッチ氏が、
12月29日に行われた大統領選挙の
第1回投票で首位となった。
ミラノビッチ氏は得票率49.1%を獲得したが、過半数には
僅かに届かず、1月12日に決選投票が予定されている。
同氏は中道左派の社会民主党出身で、ウクライナへの
軍事支援に否定的な姿勢を示しており、
ウクライナを支援する与党のクロアチア民主同盟を率いる
アンドレイ・プレンコビッチ首相と対立していた。
一方、対立候補のドラガン・プリモラツ氏は、
与党が擁立した元科学・教育・スポーツ相で、
得票率19.3%を獲得し、同氏も決選投票に進出する。
クロアチアの大統領は主に儀礼的な役割を担うが、
外交政策や防衛、安全保障に関する発言権を持っている。
今回の選挙では、ウクライナ支援に対する姿勢が
主な争点となっており、ミラノビッチ氏はEUや
NATOのウクライナ支援に否定的な立場を取っている。
決選投票の結果次第では、クロアチアの外交政策に
大きな影響を与える可能性がある。
なお、第1回投票の投票率は46%で、過去15年間の
大統領選挙の中で最低となった。
これからの決選投票の行方が注目される。
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