ブラジルで上映禁止となった5本の映画が発見された。
これらの作品は、1964年から1985年にかけての独裁政権下で
検閲の対象となり、政治的、道徳的、または社会的な理由で
上映が禁止されていた。以下に、その一部をご紹介する。
―偉大な独裁者(1940)―
チャールズ・チャップリン監督・主演の風刺コメディ。
ヒトラーを風刺した内容が「共産主義的で軍の士気を低下させる」として、
バルガス時代のブラジルで禁止された。
―真夜中にあなたの魂を奪う(1964)―
ゼ・ド・カイシャンにレイプされた若い女性が、自殺後に死から戻り、
加害者の魂を奪うことを誓うホラー映画。「極度の暴力」と
「公衆に不快感を与える」として、一部の州で上映禁止となった。
―エル・パニッシャー(1967)―
将軍の息子であるコパカバーナ出身のプレイボーイが、弱者や
抑圧されている人々を守る姿を描いた作品。軍事政権によって禁止され、
そのコピーは2017年まで破壊され、紛失した。
―赤信号盗賊(1968)―
強姦や殺人を犯して混乱を広める犯罪者を描いた作品。
セックスやヌードシーンが含まれているため、
16歳以上指定で上映禁止となった。
―野獣の目覚め(1970)―
精神科医が薬物の影響下で4人のボランティアにLSDを注射し、
妄想の中でセックス、倒錯、サディズム、女性蔑視が混在する様子を
描いた作品。18歳以上指定で、セックスやヌードシーンが
含まれているとして数年間上映禁止となった。
これらの映画は、当時の社会情勢や政治的背景を反映しており、
検閲の歴史を知る上で重要な資料となっている。
一度、あなたもこれらの過激映画を、
ブラジルという国を知るために見てみる必要があるのかも知れない。
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