リオデジャネイロの麻薬密売組織「ピュア・サード・コマンド」は、
宗教的シンボルを用いて自らを「神の犯罪の兵士」と称し、
支配地域を拡大し続けている。彼らはコカインやマリファナの包装に
ダビデの星を使用し、これはユダヤ教への言及ではなく、
一部のペンテコステ派キリスト教徒が持つ、
イスラエルへのユダヤ人帰還がキリストの再臨を促すという
信念を反映しているかのようだ。
この組織は、リオ北部の5つのファヴェーラを
「イスラエル・コンプレックス」として支配している。
彼らは自らを「犯罪の兵士」と見なし、イエスを支配地域の
「所有者」と位置付けている。一方、元犯罪者で現在は牧師の
ディエゴ・ナシメント氏は、犯罪と宗教の両立は不可能であり、
真の信仰者は麻薬取引に関与しないと指摘している。
さらに、これらのギャングは暴力を用いて
アフロ・ブラジル系宗教の信者を迫害し、宗教の自由を脅かしている。
彼らは非キリスト教の宗教施設を閉鎖し、壁に
「イエスがこの場所の主である」といったメッセージを描くなどの
行為を行っている。このような状況は、ブラジル憲法で
保障された宗教の自由を侵害しており、地域社会に
深刻な影響を及ぼしている。
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