スロバキアのロベルト・フィツォ首相が12月22日、モスクワを訪れて
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談した。
この訪問は事前に一切公表されておらず、ロシアと
ウクライナ両国の開戦以降、EU加盟国の首脳による
モスクワ訪問は極めて異例な事態だ。
実際の会談では、ウクライナ経由でのロシア産ガス供給に関する
協議が行われた。ウクライナは、年末に期限を迎える
ロシアとのガス輸送契約を延長しない方針を示しており、
スロバキアはエネルギー供給の継続に懸念を抱いている。
フィツォ首相は、プーチン大統領との会談後、ロシアが
スロバキアへのガス供給を継続する意向を確認したと述べた。
また、ウクライナの軍事状況や戦争の早期平和的終結の
可能性についても意見交換が行われた。
フィツォ首相は10月に再任されて以降、ウクライナへの
軍事支援を停止し、ロシアとの関係正常化を目指す姿勢を
示している。今回の訪問は、EU内でのロシアに対する制裁や
エネルギー政策に影響を与える可能性があり、
各国のEU加盟国からの反応が注目されている。
フィツォ首相は、自身の旅行について「最高幹部」に事前に
通知したと述べた。欧州委員会の広報担当者に
コメントを問い合わせると担当者はコメントを拒否した。
Author Belgian Presidency of the Council of the EU 2024 from Belgium
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