トルコのアンタルヤ市デムレ地区にある聖ニコラス教会で、
聖ニコラスの物と考えられる石棺が発見された。
この発見は、トルコ文化観光省の調査の一環として
行われたもので、石棺は教会の2階建ての別館で見つかった。
この石棺自体は地元の石から作られており、
高い樽型の屋根が特徴で、4世紀前後のものとみられる。
発掘チームを率いたエブル・ファトマ・フィンディク准教授は、
この石棺が聖ニコラスの埋葬地の場所を示す可能性があると述べた。
聖ニコラスは、3世紀にギリシャの村パタラで生まれ、
困窮者を助けるために遺産を使った人物として知られている。
彼の生涯は、現在の「サンタクロース」像の原型でもある。
発掘作業では、石棺のほかにもテラコッタ製の石油ランプや
動物の骨が発見され、当時の生活様式に関する
貴重な手掛かりが得られた。
今後も調査は引き続き、聖ニコラスに関する新たな歴史的証拠が
明らかになることが期待されている。
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