電気自動車メーカー「テスラ」の
最高経営責任者(CEO)である
イーロン・マスク氏が、新設された
「政府効率化省」の長官に就任した。この省の
目的は、政府支出の削減と規制緩和にある。
マスク氏は、多額の資金をトランプ氏の
再選キャンペーンに寄付するなど、近年政治的な
影響力を高めてきた。しかし、彼の任命は、
この規制緩和がマスク氏が経営する
企業にとって利益をもたらす可能性が
あるとして批判されている。
マスク氏が率いる政府効率化省は、過剰支出や
腐敗を是正し、政治家の不正行為を
終わらせることを職務としている。ただし、
この省は政府機関ではなく、議会を通した
予算削減や規制緩和はできないとされている。
この省の具体的な目標としては、2兆ドルの
予算削減、不要な規制の見直し、連邦機関の数を
400から99に削減することが挙げられている。
マスク氏は、100人ほどの企業人や
テクノロジー業界の幹部を政府効率化省のメンバーに
迎え入れる予定だ。
この任命に対する批判としては、当初の
予算削減目標が専門家から現実的ではないと
指摘されていること、規制緩和が
マスク氏の投資先である人工知能や
暗号通貨業界に有利に働く可能性が
あることが挙げられる。
マスク氏がトランプ政権と接近する
きっかけとなったのは、2020年の
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
パンデミックにおけるロックダウンへの
反対だった。彼はこの時にトランプ氏に措置を
緩和するよう働きかけ、トランプ氏からも
大きな支持を得たのが、今回の同氏の
省長への任命に至ったとされる。
Author Wikimedia Foundation
0 件のコメント:
コメントを投稿