鳥インフルエンザと規制の変化の中で卵の価格が高騰
2024年12月、大型卵1ダースの米国での
平均価格は4.15ドルに達し、前年の
2.51ドルから大幅に上昇した。
専門家の予測では、2025年末までに
卵の価格はさらに20%上昇し、
2023年1月に記録した過去最高の
4.82ドルを上回る可能性があるという。
この高騰の主な要因は、現在も続いている
鳥インフルエンザの流行だ。
鳥インフルエンザは2000万羽以上の採卵鶏の
淘汰につながり、現在の卵の供給に深刻な
影響を与え続けている。
鳥インフルエンザのH5N1型は特に猛威を
振るっており、ここ数カ月で再び広まりだし、
鶏卵業界をさらに価格高へと導いている。
また、鳥インフルエンザに加え
ケージフリー卵の生産を義務付ける新しい
州法も価格上昇の一因となっているようだ。
カリフォルニア州、ミシガン州、
オレゴン州などの州では、
ケージフリー環境での鶏の飼育を
義務付ける規制を制定しており、このことが
鶏卵生産者の生産コスト上昇へと
つながっている。
これらの法律は動物福祉を向上させることを
目的としているが、消費者にとっては
価格上昇を招く要因ともなっている。
鳥インフルエンザによる供給減と
規制変更による生産コスト増が重なり、
食料品店の棚は空になり、一部の
小売業者は供給管理のために販売店に
購入制限を課している。
米国農務省は、これらの要因によって
卵の供給が逼迫していると見ており、
この状況は当面続くものとみられる。
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