ドナルド・トランプ氏は米国大統領に2度目の
就任宣誓後、選挙運動中に掲げた公約を
実行し、数々の大統領令に署名した。
同氏は政府効率化省(DOGE)の公式化、
米墨国境での国家非常事態宣言、
パリ協定からの米国離脱を再び実施する
大統領令に署名した。
就任してから数時間のうちに、同氏は
ジョー・バイデン前大統領の大統領令の
78件を無効化し、米国を
世界保健機関(WHO)から脱退させ、
政府の採用と新しい連邦規則を凍結した。
さらにトランプ氏は、収監されていた
約1,500人に恩赦を与え、極右グループ
「プラウド・ボーイズ」と
「オース・キーパーズ」の14人のメンバーの
刑を減刑した。
廃止されたバイデン時代の
プログラムの中には、人道的な理由から
米国に逃げてきた特定の移民を一時的に
国内に滞在させる政策や、人種的公平性を
支援し、性差別と闘うための措置があった。
その他の新指令には、トランプ氏が
「言論の自由を回復し、連邦検閲を終了する」
ことを目的とした政策と、
「女性を急進的な
ジェンダーイデオロギーから保護する」
と説明される措置が含まれている。
トランプ氏は一連の大統領令に署名しながら
記者団に語り、ウクライナ戦争をただちに
終わらせるという以前の公約をどのように
実現する計画かについて質問された。
同氏は、紛争についてロシアの
プーチン大統領と
「話し合うしかない」
と述べた。
「ほとんどの人がその戦争は約1週間で
終わると考えていたが、現在は
3年に入っている。だから彼は
興奮していないはずだ」
とトランプ氏は述べた。
「それは彼をあまり良く見せていない。」
大統領令に署名するこの多忙な初日を終えて、
同氏はいくつかの外交政策上の
問題について言及し、最近仲介された
ガザ停戦合意に疑問を呈し、
「アメリカの敵対者の打倒」を国家の
強力な軍隊の主要な焦点にすることを約束。
同氏は、他国が米国を
「利用している」と主張し、輸入品に対する
関税の普遍的実施というアイデアを
見せたものの、実現には至らなかった。
「私たちはまだそれに向けて準備中だ」
とトランプ大統領は記者団に語った。
トランプ、2度目の就任宣誓:
78歳のトランプ氏は、米国憲法を
「維持・保護・防衛する」ことを宣誓し、
現地時間午前4時1分にワシントンDCの
米国議会議事堂内で就任宣誓を行った。
副大統領のJDVance氏は就任式の直前に
これを宣誓した。
この就任式は、2度の弾劾裁判、重罪判決、
2020年の選挙での敗北を覆そうとしたとして
起訴されたにもかかわらず、生き残った
政治的混乱者としての華々しい復活を
遂げるものである。
トランプ氏はまた、判決を下された
ポルノ女優に支払いを命じられた、
ホワイトハウスを占拠した初の重罪者の
大統領でもある。
「アメリカの黄金時代は今始まる。今日から、
我が国は繁栄し、世界中で再び
尊敬されるようになる」
と就任演説でトランプ氏は述べた。
裏切りと衰退の時代からアメリカを
救うことを誓い、不法移民の取り締まりを
最優先事項とし、自分自身を神によって
選ばれた国民的救世主と同氏は描写した。
米墨国境での非常事態を宣言するだけでなく、
武装した軍隊を現地に派遣し、亡命希望者を
米国での裁判日を待つ間メキシコで
待機させるという方針を再開する、と
誇らし気に語った。
同氏はまた、親が法的地位を持たない
米国生まれの子供たちに対する、いわゆる
出生権の市民権を停止することを
目指すという。この措置は違憲であると
一部の法学者らが異議を唱えている。
ドナルド・トランプ氏が
ジョー・バイデン氏に微笑む:
また同氏はジョー・バイデン氏の
2021年の就任式に出席することを拒否し、
民主党による選挙詐欺を虚偽に主張したが、
バイデン氏は伝統の感覚を取り戻すことに
熱心だった。
「神によって救われた」
トランプ氏の演説は、彼が提起した多くの
テーマを反映しており、同氏が述べた犯罪と
失業が国を荒廃させた。
「共和国を取り戻す旅は
簡単ではなかった。それは言える」
とトランプ大統領は、7月に耳をかすった
暗殺者の銃弾の事件に触れる前に語った。
「私はアメリカを再び偉大にするために
神によって救われた。
「多くの人は、私がこのような歴史的な
政治的復活を遂げることは不可能だと
考えていた。
「私は今、アメリカでは不可能と
思われることは決して信じては
ならないという証拠として皆さんの前に
立っている。不可能に挑戦することが
私たちの得意とするところだ。」
トランプ氏は自身を平和主義者であり、
統一者として描こうとしたが、彼の演説は
しばしば党派的なものでもあった。彼は
選挙運動からの強弁的な主張を繰り返し述べ、
他国が刑務所の囚人をアメリカに
移送しており、刑事告訴に対する馴染み深い
根拠のない不満である、と考えていることを
表明した。
式典自体は、4年前にトランプ支持者の暴徒が
アメリカの民主主義の象徴である建物を
襲撃し、民主党の
ジョー・バイデン(82)へのトランプの
敗北を阻止しようとして失敗した後に、
寒さのため国会議事堂内で行われた。
演説の後、トランプ氏は国会議事堂の
ビジターセンターに立ち寄り、
支持者らに向かってさらに長い
非公式な演説を行い、それは自由奔放な
選挙集会を彷彿とさせるものだった。
後の発言で、トランプ氏は
選挙プロセスについて懐疑的な姿勢を示し、
1月6日の攻撃に参加したとして
告発された人々を「人質」と呼び、
その日の彼の行動に関する議会調査は
違法であることを示唆した。
「これは階段の上で行ったスピーチよりも
良いスピーチだったと思う」
とトランプ氏は述べた。
バイデン氏とカマラ・ハリス副大統領
(11月にトランプ氏に敗北)
は国会議事堂のロタンダ内にいた。また、
元大統領のバラク・オバマ、
ジョージ・W・ブッシュ、
ビル・クリントン氏も出席した。2016年に
トランプに敗れた
ヒラリー・クリントン元国務長官は、
夫のビルと一緒に訪れたが、オバマ氏の妻、
ミシェル氏は欠席した。
多くの大統領候補者と世界3大富豪である
テスラとスペースXのCEOの
イーロン・マスク、AmazonのCEOの
ジェフ・ベゾスなどがステージ上で
注目を集め、閣僚候補者やトランプ氏の
家族の隣に座った。
フォーマルな服装の群衆は立ち上がり、
携帯電話の画面を見ている人もいる。
アマゾンの大富豪ジェフ・ベゾス、
アルファベットのCEOサンダー・ピチャイ、
実業家のイーロン・マスクは、
ドナルド・トランプの就任式に同時に出席した。
トランプ氏は、19世紀以来2期目の当選後に
ホワイトハウスを去った初の米大統領であり、
就任初日に2021年1月6日の攻撃に関連して
起訴された1,500人以上の多くに恩赦を
与えると述べた。
同氏はバイデン氏の就任式を欠席し、
バイデン氏に負けた2020年の選挙が
不正操作されたとの主張を続けている。
バイデンは身代わり恩赦を発令:
トランプ氏が報復の対象としてきた人物には、
元ホワイトハウス首席医療顧問の
アンソニー・ファウチ氏、
元共和党米国代表のリズ・チェイニー氏、
元統合参謀本部議長マーク・ミリー大将が
含まれる。
バイデン氏が停止していた連邦死刑制度を
復活させ、パスポートなどの公式米国文書に
市民の性別は出生時に割り当てられた性別を
反映させるべきだと求める大統領令に
トランプ氏が署名すると、新政権関係者は
記者団に対して語った。
彼らはまた、同氏は火曜日にも連邦政府の
多様性、公平性、包摂性イニシアチブを
終了する大統領令にも署名すると述べた。
火曜日は
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの
祝日でもあり、アメリカで最も有名な
公民権運動指導者の記念日である
国民の休日の日でもある。
但し、この多用な用件を含んだ
大統領令の一部は、法的な異議申し立てに
直面する可能性があるとも言えそうだ。
Author Michael Vadon
0 件のコメント:
コメントを投稿