PGAツアーにおけるプレーのペースをめぐる
最近の議論の中で、著名なゴルファーたちが
大きな懸念を示し、プロゴルフ界における
スロープレーへの対策が提案されたようだ。
2度のメジャーチャンピオンに輝いた
コリン・モリカワは、この問題に対して、
一貫してスロープレーを続けるプレーヤーを
特定するデータを公開することを
提唱している。
彼は金銭的な罰金では、このような問題には
抑止力として不十分であると考えており、
ストロークペナルティーや
フェデックスカップポイントの減点など、
選手の順位に影響するペナルティーが
より効果的だと考えている。
モリカワは
「(氏名とデータは)公表すべきだと思う。
公表されたくない理由がわからない。」
と語る。
彼は、金銭的なペナルティは選手に大きな
影響を与えないかもしれないが、
競技成績に影響を与えることは、プレーの
ペース・オブ・ガイドラインの遵守を
促すことになると主張した。
同様に、2021年のプレーヤーズ選手権で
優勝したジャスティン・トーマスも、
このペースオブプレーのデータを
公開するという考えに支持を見せた。
トーマスは、どの選手もプレーが遅いことを
公表されることを望まないだろうし、
そうなれば自分の遅いペースを改善するよう
促すことができるとも考えている。
トーマスは自身のプレイ傾向も考慮し、
「僕はプレーヤーの中ではプレーが
遅い方なんだ。
この問題に対しては気になるけど、
多くの関係者とは話したよ。
遅い選手が最初に考えるのは、明らかに
自分は遅くないということだからね」
スロープレーの問題は、プロゴルフ界では
長年の課題となっている。
2016年のアブダビHSBC選手権では、当時
世界ランキング1位だった
ジョーダン・スピースが、ショットに特定の
時間制限を課す欧州ツアーの
レギュレーションに基づき、
スロープレーによる警告を受けている。
スピースはこの裁定に不服があることを
表明し、プレーのペース規則で
罰則を設けることへの、ルール厳守の
過剰な罰則に対して不満を示した。
こうした課題に対処するため、
PGAツアーは現在、迅速なプレーペースを
促進するためのガイドラインを
導入したようだ。
このガイドラインによると、プレーヤーは
妨害や集中してプレーできるように
なってから、各ストロークを40秒以内で
行うことが定められている。
このガイドラインを守らなかった場合、
ストロークペナルティを含む罰則が課せられ、
これらの罰則が度重なる場合は
失格となる場合もある。
トッププロの間で続けられている
このスローペース問題に対しての対話は、
すべての参加者と観客のために、ゲームの
完全性と楽しみを確保するよう、効率的な
プレーペースを維持することへの重要性の
認識を促したものと言えそうだ。


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