ワイン風呂には中世的な魅力があり、
退廃的で威厳があるように見えるが、
有益とはほど遠いのかもしれない。
ソーシャル・メディア等の著名人によって
広められたワインを浸した風呂に浸かるという
トレンドは、科学的にはスキンケアに
何の効果もない、高価な贅沢品に
すぎないのかもしれない。
抗酸化物質、特にブドウの果皮から
抽出されるレスベラトロールの含有量が
このワイン風呂の効能として
喧伝されているが、これらの化合物の
効能は摂取した場合にのみ発揮されるもので、
局所的に塗布した場合に
発揮されるものではないとされている。
実際、ワイン風呂はアルコール含有量が
多いため、肌を乾燥させる可能性が高く、
保湿効果があるという一部の主張とは
食い違っている。
さらに、ワイン・スパは時には
数百ドルもする贅沢な体験を
提供しているが、ワインに
浸かることによる健康上の利点は
研究によって証明されていない。
温浴はリラックス効果や血行促進効果を
もたらすのかもしれないが、
ワインそのものが肌に与える効果は
ほとんどないとされている。
もし、入浴することで、肌の保湿に健康さを
求めるのなら、ワインを飲みながら、
普通の入浴を楽しむべきなのかもしれない。
その方がより効果的で、無駄も少ない。
ただし、あくまで合理的に考えれば
そうなだけで、本人の精神効果による
多大なプラシーボ効果を生み出すことは、
当然のようにある可能性は否定できない。
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