グアテマラ北部の緑豊かな広大な土地の
奥深くで、考古学者たちが古代文明の
発展に関する驚くべき証拠を発見した。
この発見は、古典期におけるメソアメリカで
最も影響力のあった2つの文明の間の
深い交流について、説得力のある証拠を
提供している。
控えめな大きさでありながら象徴性に
富んだこの祭壇は、ティカルの
グループ6D-XVの住居の中庭で発見された。
祭壇には、テオティワカンのパンテオンを
彷彿とさせる古代の神々が描かれた鮮やかな
壁画が装飾され、その建築的特徴は
メキシコ中央部の意匠に特徴的な
タルード・タブレロ様式とも一致している。
さらに、放射性炭素年代測定によって
この建物が使用されたのは紀元400年から
550年の間とも推定された。
この時代には、この地域の政治的・文化的な
変化が明らかな時代でもあったようだ。
加えて、祭壇の下からテオティワカンで
観察された埋葬方法を再現したような4人の
幼児の遺骨が発見された。
この墓に副葬された埋葬品の中には、
中央メキシコから出土したフルート状の
陶器や緑色の黒曜石の刃などがあり、
テオティワカンの影響の深さを物語っている。
今回の調査での発見は、メソアメリカ社会が
孤立して発展してきたというこれまでの
考えに疑問を投げかけるものであり、
その証明として、複雑な相互作用、
他民族との同化、宗教的慣習の広い
共有があったことを示している。
ティカルの居住区に
テオティワカン・スタイルの影響が
存在することは、マヤ民族と他の民族との
単なる交易や外交上の接触だけではなく、
文化的・イデオロギー的枠組みがより深く
つながっていたことを実証している。
発掘調査が進むにつれ、今回の発見は
古代メソアメリカの力学に関する我々の
知恵を再起し、文明の相互関連性と
相互作用の永続的な遺産を、
我々の時代へと伝えるものと
なるのかもしれない。
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