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2024年12月30日月曜日

―デトロイトの10代の母親からガーナの女王に:ケネディ・ジョンソンの旅―

 


15歳の若さで、ケネディ・ジョンソンはデトロイトの


養護施設で娘を出産した。その25年後、彼女は


ガーナ北部の女王に任命されるという


信じられないような旅へと向かうことになる。


ジョンソンさんは、以前の若い母親としてデトロイトで


苦労した日々を振り返り、


「少し大変だった」


と語っている。親戚に養護施設に預けられ、


出産後に迎えに来る約束をされていたが、


彼らは二度と戻らなかった。



「子供の頃の目標の多くを諦めなければならなかった」


と。


「ただ心の底から努力して、何らかの強さを


 見つけなければならなかった。」



娘のディキヤが11歳のとき、ジョンソンさんは


海外旅行を計画した。バハマ、香港、南米を旅し、


世界を旅して回った。ジョンソンさんは、


「少数民族でも旅行ができることを人々に見せるため」


娘の旅行をオンラインで記録し始めた。


「私と同じ年齢層の人たちと会うことはあったが、娘と同じ


 年齢層の人たちとは会わなかった」


と彼女は言う。


「あちこち行くと、人々が私を呼び止めて


 『ビヨンセ!』と声をかけてきた。」



その後、彼女はDNA検査でナイジェリアとガーナの


血統を持っていることが判明し、初めて西アフリカを訪れた。


到着は西アフリカで「帰還」と表現され、


「大きな安堵のため息のような気分だった」


と彼女は感慨深そうな顔でこの時のことを語った。


この旅がきっかけで、ジョンソンさんは2018年に


「グリーンブックトラベル」を設立した。これは、


海外移住した人々のために西アフリカへの旅行を


企画するための会社だ。彼女は、大西洋奴隷貿易における


強制移送の現場など、歴史的に重要な場所へ


人々を案内し続けてきた。



ある旅行の後、彼女はガーナ北部を訪問せざるを


得なくなった。そしてその場所で、地元の指導者から


「女王」になることを提案された。ジョンソンさんは、最初は


「ゾシムリ・ナー(友情の女王)」の称号の重要性を


理解していなかったが、村の長老にこの話をすると、彼は驚いた。


4か月後、ジョンソンさんは娘と親友と共に、


「ゾシムリ・ナー」として公式に認められ、年次ダンバ祭の


パレードで馬に乗ってコミュニティ内で紹介された。


「観客が非常に多くて圧倒された」


と、ジョンソンさんの親友でこのイベントに同行した


ケンドール・ジョーンズは言う。


「人々が車を追いかけてくるのを体験したのは初めてだった。」



「ゾシムリ・ナー」の役割には、高い地位と


コミュニティに対する実践的な責任が伴う。ジョンソンさんは、


14世紀に遡り、約500万人が居住するダグボン王国の


長老たちと協力して、現在居住しているタマレで


前向きな取り組みを行っている。彼女は、清潔な水の供給、


衛生用品、靴の提供に取り組んでおり、孤児支援の計画を


練っている。地元では、彼女は大きな尊敬を集めている。


「あなたは高い地位に置かれるのだ」


と彼女は言う。


「挨拶、敬意を表す、面倒を見てもらうなど、


 すべてにわたって形式がある。」


ジョンソンさんにとって、この役割は自然なことのように


思えるようになった。


「彼女は平和、団結、希望、私たちの


 歴史と未来とのつながりを表している」


と、ダグボン王は語っている。


「彼女はダグボンで非常に人気があり、


 敬意を払われている。人々は彼女を尊敬している。」


ジョンソンさんは、ガーナの若者からも


「スワガーの女王」と呼ばれ、人気がある。彼女の大胆な


ファッションセンスは、カラフルなガーナの生地を


ふんだんに使用している。


しかし、彼女を最も尊敬しているのは娘のディキヤだ。


「すべてに逆境を抱えながらも、宇宙からの


 すべての祝福を受けた人の物語だ」


と娘のディキヤは言う。


「家族がいなくて育った母親が、何百万もの人々が


 家族になるのを見れば、すべてを見尽くしたと言える。」


「ゾシムリ・ナー」の娘として、ディキヤは今では


王女とみなされている。


「私は、いつかディズニーのプリンセスを


 演じることになるのではないかと考えて育った」


と、ラッパー名のスタンナ・ディオールで知られ


ラッパーとして育ったディキヤは振り返る。


「今でも、まだこれが現実のものだとは信じられない。」


デトロイトの10代のケネディ・ジョンソンは、


現在のタマレの女王についてどう思うか?


「彼女はやる気に満ちていたと思う」


とジョンソンさんは言った。


「当時の私が今の私に出会ったら、


 このまま頑張り続けろ、と私に言うでしょう。」

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