アーティストであり作家でもあるモニカアの
最新刊
『Naveena Indhiya Oviyam:
Varalaarum Vimarsanamum』
は、ラジャ・ラヴィ・ヴァルマの初期作品から
現代アーティストの
グラームハンマド・シェイクまで、
インド現代美術の変遷を深く掘り下げている。
2023年に創刊された本書は、インド美術史と
一般の理解とのギャップを埋めることを
目的とした、10年以上にわたる研究の成果だ。
コインバトールの
アヴィナシリンガム・カレッジでビジュアル・
コミュニケーション学科の学科長も務める
モニカアは、この美術史をより多くの読者に
親しんでもらうために、美術史を現地語で書く
必要性を感じていた。
この本では、サンティニケタンや
プログレッシブ・アーティスト・グループなど、
インドにおける重要な美術運動や、
北部と南部の近代美術の言説の
相違に焦点を当てている。
本書の重要なテーマのひとつは、西洋的な
モダニズムのインドへの伝来だ。
モニカーによれば、モダニズムは
20世紀になってようやく、ヨーロッパよりも
ずっと遅れてインドに浸透した。
例えば、サンティニケタン派が日本や中国の
絵画様式を取り入れた一方で、
ラジャ・ラヴィ・ヴァルマはヨーロッパの
油絵技法を取り入れた。
さらにモニカアは、AIがアートに与える
影響の拡大についても考察している。
彼女はAIを使ってアート作品を生成する
実験を行った経験を、伝統的な絵画の喜びや
魂と比較しながら語った。
彼女は、AIが生成したアートには、物理的な
アートが持つ個人的なタッチや文化的な
つながりが欠けていると考えている。
彼女の本と、美術史家ヴィタール・ラオとの
今後の議論を通して、モニカアはインドの
豊かな美術の歴史と、その進化する未来を
記録し、批評し、祝福する使命を続けている。
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