金は最近1オンスあたり3,000ドルの大台を
突破し、先週金曜日に3,017.10ドルの
高値をつけた。
これは貴金属にとって特筆すべき
快挙ではあるが、1980年1月に記録した
1オンスあたり3,580.44ドルという
インフレ調整後の記録に比べると、
まだ16%ほど低い。
この3580ドルを記録した年は、
インフレ懸念と急激な経済変動が金価格を
急騰させた年でもある。
専門家たちは、金価格を再びこの
歴史的水準に押し上げる可能性のある
要因を現在考察している。
専門家の分析によれば、インフレ期待と
中央銀行の金の購入が現在の金の上昇に
大きな役割を果たしているようだ。
ガベリ・ゴールド・ファンドで
アソシエイト・ポートフォリオ・
マネージャーを務める
クリス・マンシーニ氏は、1980年代初頭、
インフレ懸念が実際のインフレを上回る
スピードで高まったため、金価格が
急騰したと説明する。
当時、市場は米国がハイパーインフレの
スパイラルに陥ることを恐れていたが、
予想通りのハイパーインフレは
実現しなかった。
1980年のインフレ率はピークで14%を
越えたが、その後数年間でインフレの傾向は
徐々に低下していった。
この間、金先物は1オンスあたり
873ドルという高値を記録し、インフレを
考えるとその価値は現在の
3580.44ドル相当に換算される。
2025年に話を戻すと、金の上昇の一因は
インフレに対するものと同じ懸念にある。
現在、米国のインフレ率は2.8%と
かなり低く、金利も1980年代の極端な
高水準に比べると比較的安定を見せている。
しかし、マンチーニ氏のような
経済アナリストは、金がインフレ調整後の
史上最高値を更新するには、1980年代と
同じような環境が再び訪れる必要が
あることを指摘している。
金価格が高騰するには、インフレ率の上昇と
購買力の低下に対する懸念の高まりが
あることが、顕著な傾向として
見られるという。
さらに、中央銀行の動きも金の値動きに
影響を与えている。
金専用のETF
(上場投資信託)
には資金が流入しているものの、
中央銀行が依然として圧倒的な
買い手であり、年間およそ1000トンの
金を購入している。
カタリスト・ファンズの
デビッド・ミラー氏は、この傾向が政府の
財政赤字の拡大と相まって、金を歴史的な
高値に戻すだろうと考えている。
一方、ワールド・ゴールド・カウンシルが
3月に報告したところによると、世界の
金ETFは2月に49億ドルの大幅な資金流入を
記録し、2022年3月以来の高水準となった。
これは、インフレや経済不安に対する
保険としての金への関心が
高まっていることを反映している。
加えてさらに、アジアと中東の投資家の
金需要がこの金価格の上昇を支えている。
金の価値価格自体の将来は有望に見えるが、
専門家は、特に北米と欧州の個人投資家が
より積極的に金を購入し始めた場合、
金価格は夏と秋に安定するか、あるいは
下落する可能性があると見ている。
この新たな個人投資家の需要は、近い将来、
金が史上最高値を更新するための最後の
一押しになるかもしれない。
世界中が金価格を注視する中、インフレ懸念、
中央銀行の戦略、投資家心理が現在の
価格の軌道を形成しており、現在の
金の価格の進路は、依然として幅広い
経済情勢と絡み合っているようだ。


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