ロボット工学の分野で画期的な開発がなされ、
ヒトの筋肉細胞を動力源とするフルサイズの
バイオハイブリッド・ロボット・ハンドが
誕生した。
このバイオハイブリッド・ロボットは、
ヒトの筋肉細胞などの生物学的成分と
合成材料を組み合わせて、動きのある
機械を作り出すものだ。
しかし、この分野での長年の課題は、
より大きく複雑なロボットにおいて、
筋細胞のような有機的構成要素を
生きたまま機能させ続けることのようだ。
全長18センチの
バイオハイブリッドハンドは、
実験室で培養された人間の筋肉を
動力源とする5本の指を備えている。
従来、より大きな
バイオハイブリッドロボットを作る上での
課題は、実験室で培養された筋肉では
収縮力が弱いこと、筋肉組織が厚いと
壊死する危険性があること、そして
生物学的なエネルギーをこのロボットと
統合することが難しいことであった。
東京大学の竹内正治教授は、研究チームを
率いてこれらの障害を克服した。
研究チームの突破口は、従来、筋肉組織を
成長させる際の大きな問題であった
壊死の問題に対する解決策にあった。
実験室で培養する筋肉細胞は、栄養と酸素を
供給するために液体培地に依存している。
この液体培地は、薄くて平らな培養には
うまく機能するが、厚くて強力な筋肉には
あまり効果的ではない。
この問題を解決するため、竹内教授の
研究チームは、筋繊維を巻き寿司を
作るように円筒状の束にする方法を
開発した。
MuMuTAs
(多重筋組織アクチュエーター)
として知られるこの技術により、筋繊維は
収縮力を最適化しながら、栄養と酸素への
アクセスを維持できるようになった。
この革新的なバイオハイブリッドハンドは、
ロボット工学におけるエキサイティングな
一歩であり、生物学と人工知能の長所を
融合させ、より複雑なタスクをこなす、
より大きく機能的な
バイオハイブリッドロボットを
生み出す可能性を示している。


0 件のコメント:
コメントを投稿